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薬物療法

薬物療法

薬物療法の意味

心の活動とは、言い換えると、考えるとか、感じるとか、気分とか、やる気とかいったものであり、これらは結局、脳の活動を反映しています。
そして、脳の活動は、脳内ホルモンという複数の物質により調整されています。さまざまな理由でそれらの物質のバランスが乱れると心の病気を発病します。
薬は、脳内物質のバランスを整えます。こう考えると、心の病気の治療に薬物が使われる理由が理解できると思います。

薬物治療イラスト

歴史的なこと

大昔、精神病の患者さんはただ隔離収容しておくしかありませんでした。
しかし、フランスの外科医が手術を受ける患者さんの不安や緊張をとるために、クロルプロマジンという薬を他の薬と一緒に投与したのが始まりで、その効果が偶然に発見され、1952年に精神病の患者さんに投与され治療がうまくいきました。抗精神病薬により、統合失調症の治療成績は劇的に良くなり、地域での生活が可能な病気になったのです。
また、1949年にオーストラリアの精神科医が、天然の物質である炭酸リチウムで躁病が改善できることを発見し、躁うつ病の治療に革命を起こしました。最初の抗うつ薬イミプラミンは、1958年にスイスの医師により偶然発見されました。

薬物療法の限界

ただ、心の病気すべてに薬物が有効なわけではありません。薬物療法が中心となる病気とそうでない病気があります。統合失調症、うつ病、躁うつ病などはまず薬物療法は必須でしょう。
また、精神病ではありませんが、強迫性障害、社会不安障害やパニック障害といった病気も薬物療法がかなり有効です。
ただ、薬物療法が基本となる病気でも、それだけが治療のすべてではありません。精神療法、生活指導やリハビリテーションなどを必要に応じて組み合わせることが大切です。
逆に、薬物療法が中心とならない病気であっても、補助的一時的に薬物を併用することがあります。

注意点

薬には効果だけでなく、当然副作用もあります。副作用のない薬は皆無です。
ただ、副作用は皆に出るわけではありません。また、たとえ副作用が出ても大部分は可逆性です。すなわち、中止するとそのうち回復するものがほとんどです。
時には、薬の効果を優先するために一時的な軽度の副作用の出現はやむを得ないことがあります。
また、副作用にも重大なものとそうでないものがあり、極めてまれですが、危険なものもあります。ただ、処方医はそういった知識を十分に持ち、限りなく安全な治療が行えるよう常に注意を払っていますのでご安心ください。
それと、薬物が症状の軽減に有効であっても、当分は同量を飲み続け、その後にゆっくりと減量したり中止する、あるいは非常に少量を飲み続けるのが一般的です。いきなり中止すると離脱症状が出たり、再発再燃が起こりやすくなることがあるので、主治医の指示に従い継続して服用することが大切です。
逆に薬に頼りすぎることが問題になる場合があります。こういった場合には、薬を出してほしいという要求に応じられないことがあります。
何か不都合がある場合は主治医に遠慮なくお聞きになってください。

当院における薬物療法の方針

合理的かつ安全な最新の薬物療法が提供できるよう努力致します。一人一人の疾患や症状に合わせ、最大限の効果が得られ、かつ副作用を最小限にとどめる最適な処方を目指します。シンプルでわかりやすい処方を心がけます。
すなわち、不要な薬物が処方されていないか常に処方を確認、整理し、同じグループの薬剤はできるだけ1種類しか使わないようにします(単剤処方)。
もちろんすべての症例で実現できるわけではありませんし、薬剤の切り替え途中には複数の薬剤を併用することはあります。
当院では、本邦で発売されている新規の抗精神病薬あるいは抗うつ薬については、すべての種類と剤型を取り揃えております。

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草津病院

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